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大地の子とは、戦争を憎み、平和を愛した作家、山崎豊子さんが書いた小説で、ドラマ化もされたものなのですが、ある中国残留孤児の人生を描いたストーリーです。

中国残留日本人孤児とは1931年の満州事変後、中国東北部(旧満州)に移り住んだ日本人の子どもで、45年の終戦前後の混乱で両親と別れ、現地に置き去りになった人たち。日本政府は、敗戦時におおむね13歳未満で、両親が日本人だった人と規定しているそうです。

実際に戦争を経験して、とてつもない苦労をしながらも必死に満州から引き上げてきた私の祖母が見ていたドラマで、かなり前の作品なので、以前は祖母が見てるなぁ〜くらいにしか思わなかったのですが、祖母が6年前に亡くなって、最近またこの作品を見たくなって、見てみるととても考え深いものでした。

この作品の作者は「中国大陸のそこここで、自分が日本人であることも分からず、小学校にも行かせてもらえず牛馬の如く酷使されているのが本当の戦争孤児ですよと…、私はこれまで色々な取材をしましたが、泣きながら取材したのは初めてです。敗戦で置き去りにされた子どもたちが、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされて『小日本鬼子(シャオリーベンクイツ)』、日本帝国主義の民といじめられ耐えてきた事実、日本の現在の繁栄は戦争孤児の上に成り立っているものである事を知ってほしい。大地の子だけは私は命を懸けて書いてまいりました」とコメントしたそうです。

実は私、こう見えてこういった映画や小説を読むとこの時代の人達やこんな経験をした人達は想像できないくらいの苦労をしていて、私なんて本当に恵まれた環境にいるではないかと、自分は十分に足りている生活が出来ているんだと思わされます。私の悩みなんてちっぽけなんだなと。

この作品を見るきっかけになった祖母はそんなことを私に伝えてくれて、背中を押してくれているのかなぁーなんて思う今日この頃です‼︎
興味のある方は是非ご覧下さい‼︎